完成しました!!1/700 米航空母艦 『バンカーヒル(USS CV-17/Bunker Hill)』(1945年2月~3月頃)詳細画像です!
(製作年次 1945年2月~3月頃)
※ドラゴン製 レキシントンからの改造
詳細画像を掲載しました!(@^^)/~~~
この頃の『バンカーヒル』の迷彩塗装は、暗く青みを強めた、
『
メジャー21塗装(ネービーブルーシステム)』という重厚感ある色合いになっています。
全面をネービーブルー(5N)、水平面と甲板は、デッキブルー(20-B)で塗装しました。
また、艦橋やマスト部分の形、レーダーの種類、兵装強化や射撃装置などの位置、船体両舷のカタパルトが撤去されていた
り・・・竣工時とは大きく変わっています。
※『1/700バンカーヒル』のキットは、現在販売されていませんので、同じエセックス級航空母艦で短船体型の
『ドラゴン製 CV-16 レキシントン』のキットを改造して製作しています。
各種のエセックス級航空母艦専用エッチングパーツや、汎用エッチングパーツ、多数の材料を使用し、必要箇所は自作パーツなども用いてスクラッチ製作し、可能な限りディテールアップしました。
改造しての製作のため、バンカーヒル専用の純正エッチングパーツというものがありません。
純正パーツがないと、キットとサイズが微妙に合わないため、サイズの調整や、パーツの移植が必要になってきます。
これがまた、時間がかかりました(>_<)
パーツがないため資料を見ながら、かなり特殊な作り方をし、スクラッチ製作も文章に書ききれないほど多用しています。
日本空母とはまた違う作りがたくさんあるバンカーヒル、出来るだけ画像を載せましたので、ご覧下さい!!
(画像はクリックすると高画質でご覧頂けます)

『メジャー21塗装(ネービーブルーシステム)』による重厚感ある仕上がりに、南方海戦の猛烈な日差しによる日焼けの跡をつけて、実艦の雰囲気を加えています。

日焼け・色あせ感を再現するため、調合した塗料で幾重にも
グラデーションを施しています。
ここからさらに、スミ入れやウェザリングで風合いを加えています。

偶然に良い感じで光が当たっているところを撮りました(*´ω`)

この時期、『バンカーヒル』は、『第5艦隊58任務部隊』の旗艦でした。
旗艦として、「マーク・ミッチャー中将」が指揮をしていました。
マストの最上部に、星3つのマークの「中将旗」を掲げています。

旗旒信号は、『第5艦隊58任務部隊』の所属を表すものや、速度関係を表すものを掲げています。
しかし、アメリカ海軍の信号旗の意味を出来る限り調べてみたのですが、はっきりとしたことがわからず、おそらくあっているであろうという、推測で掲げています。(^-^;
雰囲気だけでも、感じてもらえたらと思います。

バンカーヒル所属の飛行隊、『84飛行隊』は、黄色のカウリングと、機体の矢印マークが特徴です。

1945年2月頃の発艦時を想定して製作しています。
艦上機は先頭から、『コルセア』-17機、『F6F』-4機、『アベンジャー』-14機、『ヘルダイバー』-13機と並んでいます。

全機に、バンカーヒル所属機特徴の『矢印マーク』を自作で入れています。

機体番号も入れました。1つの数字づつ組み合わせて作っています。
艦上機は、飛行甲板の他に格納庫にも搭載しておりますので、
数字デカールだけでも、約350枚ぐらい張り合わせています!( ゚Д゚)

黄色のカウリングは、バンカーヒル所属を表しているのですが、これだけ並べると、なんだかミツバチの大群のようにも見えます
(^-^; (いやいや、そんな可愛いものじゃないか💦)

人員を各所に配置しています。アメリカ海軍の甲板要員は、視認しやすいように、各々の仕事の役割によって服の色が異なります。駐機要員は青、航空機管制要員は黄色、武器要員は赤など・・・
当時としては、とても合理的な考え方で驚かされます(^-^;

艦橋2段目(旗艦艦橋)には、指揮官の「マーク・ミッチャー中将」がいて、発艦作業を下士官とともに見守っていることを想定して配置しています。どれがマーク・ミッチャー中将なのかという判別は難しいのですが、気分を感じて頂けたらと思います(;'∀')

人員一人ひとりに意味を持たせて、イメージしながら配置しました。

日本空母の密閉式格納庫と違って、対照的な開放式格納庫を持つエセックス級航空母艦、これがダメージに強い理由の一つでもありました。
ダメージコントロールに優れていたエセックス級航空母艦は、激しい日本の攻撃にさらされながらも、大戦中一隻も沈没艦を出しませんでした。
(゜o゜)

格納庫の中にも、人員や艦上機をチラ見できるように設置しています♪

発艦状態を再現するために、回転形状のプロペラエッチングパーツを使用しています。
雰囲気を出すための塗装に四苦八苦しました(*´ω`*)

貴重な1945年2月のコルセアの資料写真を参考にして作りました。

右舷後部マストの種類が、後期型のバンカーヒルは変わっているとのことで、マスト基部を含め全て自作しました。
キャットウォークから飛び出している、4本の部分です。

ハルナンバーの「17」を塗装で再現しています。バンカーヒルは、「CV-17」という艦種記号を与えられているのですが、
「CV」とは、アメリカ海軍で航空母艦のことを表しています。

『38口径5インチ単装砲』と『40㎜四連装機関砲』です。
38口径5インチ単装砲の砲身は精密感を出すため、ファインモールド製に交換しています。
40㎜四連装機関砲は、創設期の海上自衛隊艦艇にも搭載されていた
対空砲です。

日本の空母にはなかった装備の「フローターズネット」をプラ棒で作りました。
これは実際には発砲スチロールで出来ていて、もしもの沈没の際には、水上に浮かび上がってきて泳いでいる人が
摑まることができました。
フローターズネットが入っている長方形の箱は、「フローターズネットバスケット」といいます。
人命救助用の装備としては、他に「救命筏」も取り付けています。

艦首と艦尾部分です。何気に苦労した部分です。エセックス級航空母艦、それぞれに少し作りが違っていて、
少ない資料写真を見ながら、作りました。
また、エッチングパーツが純正ではないため、飛行甲板と船体との合わせもいつもに増してさらに大変でした(^▽^;)

「フローターズネットバスケット」や「救命筏」の位置は、当時のバンカーヒル資料写真でわかるところはその位置、
わからないところは、同型艦の資料を参考にして取り付けました。
「救命筏」は、船体周りのキャットウォークの真裏に無数に設置してあります。

こちらは、艦橋製作途中の写真と、手との比較画像です。

繊細さが伝わればと思います・・・(;´Д`)

こちらも製作途中のものです。後期型のバンカーヒルの艦橋にするべく、ブルワークなどをプラ板で作り直しました。
遮風装置もサイズに合うように再構築しています。

1945年のバンカーヒルは、飛行甲板の形も変わっていて、
「40㎜四連装機関砲」の動きと干渉しないよう、
甲板にあった各所の切り込みの凹が無くなって、真っすぐに改装されていました。パーツを移植して埋め合わせ、再現しています。

珍しい正面からの画像です。( ^^) _旦~~

飛行甲板は深い青色のデッキブルーで塗装されていましたが、そのデッキブルーは艦上機の発着艦や日焼けなどによって塗装がところどころ剥がれて退色し、下地の木甲板の色が見え、ダメージ感がありました。それを表現しています。

中央の白線も、ほとんど色あせて消えていました。

その他、飛行甲板の裏もかなり作り込んでいるのですが、カメラでは撮影ができませんでした(;'∀')
そこはもう、実物の模型を見て、下から見上げてもらうしかありません(^▽^;)

メジャー21塗装は、当時アメリカで空母や戦艦等の大型艦が、航空攻撃に対してもっとも効果があったと考えられていた塗装パターンです。
(日本軍の特攻機に対応したものでした)

大戦中、バンカー・ヒルは、2機の神風特別攻撃隊による攻撃で、甚大な被害を受けました。
特攻隊は、史上初の国策として行った「自爆攻撃」です。
戦争のこと、特攻隊のこと、バンカーヒルのこと・・・
日本側にも、アメリカ側にも、もしかしたら、世界にとっても様々な思いがある船です。
それを決して忘れずに、気持ちを込めて作りました。
両国の鎮魂の象徴としても、この模型がずっと残っていってもらいたいです。(´Д⊂ヽ
それでは!m(__)m
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