『日本郵船氷川丸』見学 海に浮かぶ文化遺産 in 横浜 山下公園(レポートまとめ)
ずっと見たかった『日本郵船氷川丸』 海に浮かぶ文化遺産
『日本郵船氷川丸』を見学してきました!
※2022年4月17日(日)訪問
最近、関東地方では雨や曇りの日が多くて青空での撮影は出来ませんでしたが、それでも長年にわたり多くの人々に慕われてきた『氷川丸』が見学できて、感無量でした。
モデラー目線も交えて、簡単にご紹介していきます。
場所は、神奈川県横浜市中区山下町山下公園地先で、1961年よりこの場所に係留保存されており、みなとみらい線
「元町・中華街」駅4番出口から徒歩約3分のところにあります。
『日本郵船氷川丸』公式サイト→https://hikawamaru.nyk.com/
本当に働き者の船で、当時のことも船を通してよくわかります🚢✨
日本郵船氷川丸は、1930年に米国シアトル航路用に建造した貨客船です。 当時の最新鋭の船として竣工しました。
2016年には、当時の造船技術などを伝える貴重な産業遺産として
重要文化遺産に指定されました。
入館料300円を払い、いざ突入です!!
(画像はクリックすると高画質でご覧頂けます)


・子どもらも戯れる平和な公園に係留されています。

・横浜港は、日本の童謡「かもめの水兵さん」の発祥の地らしく、山下公園内に歌碑がありました。かもめと夕陽がとても美しく印象的だった時の光景を曲にしているそうです。

・船尾の様子。ここからのアングルが割と好きで、船体の鋼板の繋ぎ目の様子がよくわかります(;´∀`)

・入り口すぐの船内通路です。船内に色味がよくわかります。
一緒に写っているのは珍しく登場、本当にたま~にお手伝いしてくれている、工房助手のんさんです。(^▽^;)

・一等食堂です。

・この食堂の船内には、スピーカーから人々の会話やフォークやナイフ、食器の音が聞こえてきて、当時の華やかな雰囲気が伝わります。

・美味しそうです✨

・グランドピアノも置いてある一等社交室です。
ダンスパーティーの会場になるなど女性の社交場としても広く使用されたそうです。


・隣に一等読書室があり、船の模型も飾ってありました♪

・美しい曲線のらせん階段です。

・これは、船内郵便局の受け付けです。カウンター左横にはポストもありました。一等から三等船客まで、誰もが利用でき、消印の「船内印」は良い記念だったそうです。

・船設備の様々な展示室もあります。実物資料とエピソードを交えてわかりやすく紹介していました。
これは、霧がかかって視界が悪い時などに衝突を避けるために船同士で鳴らす「ホグホーン」です。 いい味だしてます(*^-^*)

・一等船客のくつろぎの一日・・・モーニングコーヒーの後に一時間半散歩してそれから朝食だなんて、なんて優雅なんだ(;・∀・)

・役割分担がしっかりしています。

・内装には、美しいアール・デコ様式の装飾が至る所に施されています。

・バーカウンターにあしらわれていた、帆船のステンドグラスも目を引きます

・デッキからの景色です。横浜港が一望できます。

・遠くに人気のガンダムファクトリー横浜が見えます。

・ガンダム、動いていましたΣ(・ω・ノ)ノ!

・一等客室です。優雅な船旅だったのでしょうね~✨

・ベットの上に置いてある毛布は、サービスを担当するスタッフが折った「飾り毛布」と呼ばれるもので、様々な折り方があり、長い船旅の乗客に喜ばれたそうです。詳しい解説パネルも設置されています。

・ここは一等特別室、チャップリンや秩父宮両陛下をはじめ、各国の貴賓や著名人が利用した特別室です。 やはり、作りのグレードが違います。

・デッキです。模型をやっていると、こういうボートダビットなども気になって、目が向いてしまいます(^^;

・操舵室です。
氷川丸の船内神社は、埼玉県さいたま市大宮にある『武蔵一ノ宮氷川神社』の分祀で、船名の由来にもなっています。
・戦時中は、海軍特設病院船として、終戦までに3回もの触雷、戦闘機の銃撃、潜水艦との遭遇など数々の危機がありましたが、沈没を免れ、戦後は貨客船としてシアトル航路に復帰しました。
戦前の日本で建造され現存する唯一の貨客船で、『強運の船』と言われています。

・羅針儀も間近で見られます。

・就航当時の汽笛操作レバーです。現在でも毎日正午になると汽笛が鳴ります。 筆者は、山下公園で正午に実際に氷川丸の汽笛を聞きましたが、『ボー』っと低音の汽笛があたりに響き渡っていました。
体にも感じるほど大きな音なのですが、なんとも心地良い響きです🚢♪

・伝声管には、ストーリーを感じますよね(^^)

・屋外デッキの様子です。デッキチェアーでくつろぐこともできます。訪れたのは日曜日だったのですが、人も少なくて、景色を楽しむ ことも出来ました。飲料水の自動販売機も設置されています。
また、トイレも複数個所にあるため安心です。おむつ交換台もありました。


・ここは機関室、船の心臓部です。竣工当時の最新鋭のエンジンが当時のまま残されていて、貴重な産業遺産となっています。

・よく模型で見るのは、この病院船の姿になっている氷川丸ですよね。
戦時中は病院船として3年半に間、南方戦線と日本を結び計24回の航海で、3万人にのぼる戦傷病兵を内地へ輸送しました。
終戦後は病院船の姿のまま、復員輸送や一般邦人の引き上げ輸送の任務に就きました。



【主要目】(氷川丸公式HPより抜粋)
所有者:日本郵船株式会社
船種:貨客船
竣工:1930(昭和)5年
全長:163.3メートル
全幅:20.12メートル
総トン数:11,622トン
最高速力:18.38ノット
船客定員:286名
・横から見ると、思っているよりも大きいことがわかります。

『氷川丸』は1953年、シアトル航路に復帰し、再び貨客船として活躍しました。 船齢30年に達し老朽化や飛行機の普及などから、1960年にとうとう引退が決定しました。
しかし、引退後も横浜港のシンボルとして、山下公園に係留の上、海の教室ユースホテルとしてや観光船として、水族館やレストラン、ビアガーデンなどの事業を展開。宿泊業務は1973年まで続きました。2006年に閉館し、その後大規模な改装工事が行われ、2008年に『日本郵船氷川丸』としてリニューアルオープンしました。長年にわたり、多くの人々に親しまれています。
以上、『日本郵船氷川丸』、一部の簡単なご紹介でした。
所要時間は、写真を撮りまくって周りましたが、それでも1時間少しぐらいで見学できました。
さらにゆっくり回っても、2時間あれば十分に堪能することができます。
これ以外にももちろん、まだまだみどころがあります。
入館料300円で歴史ロマンやノスタルジーに浸り、横浜の景色も楽しめますので、是非訪れて見て下さい。
本当に、日本の重要文化遺産、平和の象徴として、ずっと残っていってほしい船です。
それではm(__)m
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