完成しました!! 1/700 日本海軍 高速戦艦『金剛』(1944年 サマール島沖海戦時) (依頼製作)
完成しました!! 1/700 日本海軍 高速戦艦『金剛』
(1944年 サマール島沖海戦時) の完成画像を載せます!!
金剛は、日本最初の超ド級艦として、技術導入の目的で英国ヴィッカース社に発注され、主力艦として、世界で最初に45口径35.6センチ(14インチ)の巨砲を搭載し、当時は文字通り、世界最強、最新鋭の巡洋戦艦でした。
日本海軍に、超ド級戦艦時代の幕開けを告げたのが、『金剛』です。
その後、日本で幾多の改装工事を経て、30ノットの高速戦艦へと生まれ変わり、速力を生かして敵艦へと接近、速力の遅い艦艇が数多く撃沈されるなか、次々に敵艦艇を沈める大戦果を上げました。
艦名の由来の『金剛山』は、大阪府と奈良県の境の金剛山地の最高峰です。 『金剛』という言葉は、「世界でもっとも硬い金属」、金剛石(ダイヤモンド)のことを指しているそうです。
フジミ製の最新キット(艦NEXT)をメインにして各種の金剛専用エッチングパーツや、汎用エッチングパーツ、多数の材料を使用し、必要箇所は自作パーツなども用いてスクラッチ製作し、可能な限りディテールアップしました。
1944年、レイテ沖突入を目指した、『サマール島沖海戦時』の艦容に仕上げています。
この頃の金剛は、機銃の数や電探など、まさに最盛期の盛り上がりを見せています。
生まれはイギリス、育ちは日本の金剛です! 出来るだけ画像を載せましたので、ご覧下さい!!
(画像はクリックすると高画質でご覧頂けます)


「金剛」は、日本海軍が太平洋戦争で使用した、唯一の外国製日本戦艦です。


信号旗は、「第二艦隊」「第二部隊」「第三戦隊」を表すものと、
「煤煙は敵と認む」を掲げています。

全体的にゴツゴツした無骨なシルエットに、力強さと美しさも兼ね備えている、造形美溢れる金剛です。
艦中央部の構造物は入り組んでいて、なかなか難しい部分でした。
何度もサイズ調整を行い、キャットウォークや階段などを入れ込みました。

サマール島沖海戦で行われた、対空戦を含まない、対艦戦をイメージして、製作しています。

主砲、45口径35.6㎝連装砲です。
ご依頼主様のご要望で、比較的近接戦のイメージで製作、仰角も調整しています。
左舷前方へ一斉射のシーンで設置し、砲口に、煤(スス)による汚し表現を行いました。

左舷の兵装は、全て左前方に向けています。後部主砲塔は、旋回角度ギリギリの110℃付近で設置しています。

高角砲や、副砲も含めて、全て左前方敵艦艇に向けて発射する想定で仕上げています。

錨甲板です。
ケーブルホルダーや、キャプスタン類も、プラ板や伸ばしランナーなどで自作しました。

凌波性を重視した、フレアがついた艦首部分です。


飛行甲板には、零式水上観測機×2機を設置しています。おそらく、主砲発砲時は、搭載機は爆風からの退避や着弾観測のため、飛行甲板上にはなかったかもしれないのですが、そこは拘らず設置しています。
発砲シーンを想定しておりますので、視界の妨げにもならないように、
起倒式クレーンは、倒して設置しています。

機体番号を付けて、台車の繋止索も再現しました。

搭載機が発艦すると、飛行甲板にも、25㎜単装機銃が設置されますが、まだ発艦前ですので、 機銃の台座や、弾薬箱などの小物パーツだけを取り付けています。

第四砲塔上の鉄塔は、おそらくこの時期には撤去されていたというのが有力ですが、模型では、空中線の高さや盛り付け感がほしかったので、設置しています。

幾度の戦闘を経た金剛ですので、マントレットは、綺麗にし過ぎずに、
不揃いで、汚しを多めにしています。

前マストトップの10メートル測距儀や21号電探も左前方へ向けています。

全ての艦橋窓に、フィルムによる、ガラス表現をしています。艦橋中段ふきんの湾曲している部分が難しかったですが、曲がりを付けて、慎重に取り付けました。

艦橋裏、補強トラス部分は一度モールドを削り落して、汎用パーツやプラ板で作り直しました。
艦橋一層一層にあるので、これがまた、とても時間がかかりました(^^;)

サマール島沖海戦時、「第二艦隊第一遊撃部隊第二部隊第三戦隊」の旗艦として、「鈴木義尾 中将」が座乗していましたので、後部マストトップに、中将旗を掲げています。

この時期、さらに対空兵装が強化された金剛の機銃装備たちです。
今回、機銃とイスの塗分けを行いました。

弾薬箱の一つ一つの並べ方にも拘りました。


搭載艇類です。プラ板で内部のベンチも作り、12m内火艇の
「艦号標灯」も自作でそれっぽく仕上げました。


ボートダビットの艦載艇の振れ止め機能の部分、「グリッピングスパー」を自作しました🛠
(カッターボートと接している、白っぽい2つの部分です)
0.4㎜の真鍮パイプの穴を0.2㎜精密ドリルで広げて、極細真鍮線を通して再現しました。
これは、名前もかなりマニアックで地味なところですが、ワンポイントでアクセントになります( ^^) _旦~~




艦橋背後部の鉄骨ガーターによる補強部分です。
歪まないように気を付けながら、階層を一段一段積み重ねました。

後部艦橋部分です。

艦尾甲板付近、応急舵を取り付け、甲板上に長官室天窓(開放状態)なども取り付けました。

甲板各所に新鮮な風を艦内に取り込むための通風筒を備えています。

良く見ると、「こんごう」の艦名があります。戦時中は軍艦色で塗りつぶしてありましたので、今回は、それに従って、塗装しました。

主砲射撃指揮所兼防空指揮所です。ファインモールド製の双眼鏡を取り付けて、伝声管は自作しました。
双眼鏡の他に、射撃指揮装置や、二式哨信儀(赤外線の敵味方識別装置)なども艦橋各所に取り付けています。

金剛は、昭和10年に横須賀鎮守府から佐世保鎮守府に移籍していますので、船体の塗装は、「佐世保工廠色」で塗装しています。
大戦中は、佐世保を中心にして整備工事が行われていて、現在、金剛の
慰霊碑も佐世保にあります。


日本海軍は、日米艦隊決戦のために、巡洋艦や水雷戦隊による夜戦を考えていて、この夜戦部隊の推進、支援のために金剛型を用いることを想定していました。そのためには、30ノットが必要で、金剛は、日本で高速戦艦へと改装されました。
夜戦をイメージして、黒布背景で撮影しました(*'▽')


模型全体に、つや消しによる保護コーティング塗装を行っています。
太平洋戦争で最も活躍したとされている『金剛』は、実は、一番の老齢艦でもありました。
第一次大戦時、金剛型は世界随一の巡洋戦艦だったので、北海でドイツ艦隊と激闘を交えていた英海軍が、金剛型4隻の借用を申し込んできたこともあったそうです。
一部連合国側では、『金剛』を日本海軍戦艦の最高殊勲艦としています。
金剛は、サマール島沖海戦後の昭和19年11月21日、台湾の基隆北方70カイリの地点で、米潜水艦シーライオンの雷撃により、魚雷4本の命中をうけて沈没、潜水艦に撃沈された唯一の戦艦となりました。
それでは!m(__)m
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(1944年 サマール島沖海戦時) の完成画像を載せます!!
金剛は、日本最初の超ド級艦として、技術導入の目的で英国ヴィッカース社に発注され、主力艦として、世界で最初に45口径35.6センチ(14インチ)の巨砲を搭載し、当時は文字通り、世界最強、最新鋭の巡洋戦艦でした。
日本海軍に、超ド級戦艦時代の幕開けを告げたのが、『金剛』です。
その後、日本で幾多の改装工事を経て、30ノットの高速戦艦へと生まれ変わり、速力を生かして敵艦へと接近、速力の遅い艦艇が数多く撃沈されるなか、次々に敵艦艇を沈める大戦果を上げました。
艦名の由来の『金剛山』は、大阪府と奈良県の境の金剛山地の最高峰です。 『金剛』という言葉は、「世界でもっとも硬い金属」、金剛石(ダイヤモンド)のことを指しているそうです。
フジミ製の最新キット(艦NEXT)をメインにして各種の金剛専用エッチングパーツや、汎用エッチングパーツ、多数の材料を使用し、必要箇所は自作パーツなども用いてスクラッチ製作し、可能な限りディテールアップしました。
1944年、レイテ沖突入を目指した、『サマール島沖海戦時』の艦容に仕上げています。
この頃の金剛は、機銃の数や電探など、まさに最盛期の盛り上がりを見せています。
生まれはイギリス、育ちは日本の金剛です! 出来るだけ画像を載せましたので、ご覧下さい!!
(画像はクリックすると高画質でご覧頂けます)


「金剛」は、日本海軍が太平洋戦争で使用した、唯一の外国製日本戦艦です。


信号旗は、「第二艦隊」「第二部隊」「第三戦隊」を表すものと、
「煤煙は敵と認む」を掲げています。

全体的にゴツゴツした無骨なシルエットに、力強さと美しさも兼ね備えている、造形美溢れる金剛です。
艦中央部の構造物は入り組んでいて、なかなか難しい部分でした。
何度もサイズ調整を行い、キャットウォークや階段などを入れ込みました。

サマール島沖海戦で行われた、対空戦を含まない、対艦戦をイメージして、製作しています。

主砲、45口径35.6㎝連装砲です。
ご依頼主様のご要望で、比較的近接戦のイメージで製作、仰角も調整しています。
左舷前方へ一斉射のシーンで設置し、砲口に、煤(スス)による汚し表現を行いました。

左舷の兵装は、全て左前方に向けています。後部主砲塔は、旋回角度ギリギリの110℃付近で設置しています。

高角砲や、副砲も含めて、全て左前方敵艦艇に向けて発射する想定で仕上げています。

錨甲板です。
ケーブルホルダーや、キャプスタン類も、プラ板や伸ばしランナーなどで自作しました。

凌波性を重視した、フレアがついた艦首部分です。


飛行甲板には、零式水上観測機×2機を設置しています。おそらく、主砲発砲時は、搭載機は爆風からの退避や着弾観測のため、飛行甲板上にはなかったかもしれないのですが、そこは拘らず設置しています。
発砲シーンを想定しておりますので、視界の妨げにもならないように、
起倒式クレーンは、倒して設置しています。

機体番号を付けて、台車の繋止索も再現しました。

搭載機が発艦すると、飛行甲板にも、25㎜単装機銃が設置されますが、まだ発艦前ですので、 機銃の台座や、弾薬箱などの小物パーツだけを取り付けています。

第四砲塔上の鉄塔は、おそらくこの時期には撤去されていたというのが有力ですが、模型では、空中線の高さや盛り付け感がほしかったので、設置しています。

幾度の戦闘を経た金剛ですので、マントレットは、綺麗にし過ぎずに、
不揃いで、汚しを多めにしています。

前マストトップの10メートル測距儀や21号電探も左前方へ向けています。

全ての艦橋窓に、フィルムによる、ガラス表現をしています。艦橋中段ふきんの湾曲している部分が難しかったですが、曲がりを付けて、慎重に取り付けました。

艦橋裏、補強トラス部分は一度モールドを削り落して、汎用パーツやプラ板で作り直しました。
艦橋一層一層にあるので、これがまた、とても時間がかかりました(^^;)

サマール島沖海戦時、「第二艦隊第一遊撃部隊第二部隊第三戦隊」の旗艦として、「鈴木義尾 中将」が座乗していましたので、後部マストトップに、中将旗を掲げています。

この時期、さらに対空兵装が強化された金剛の機銃装備たちです。
今回、機銃とイスの塗分けを行いました。

弾薬箱の一つ一つの並べ方にも拘りました。


搭載艇類です。プラ板で内部のベンチも作り、12m内火艇の
「艦号標灯」も自作でそれっぽく仕上げました。


ボートダビットの艦載艇の振れ止め機能の部分、「グリッピングスパー」を自作しました🛠
(カッターボートと接している、白っぽい2つの部分です)
0.4㎜の真鍮パイプの穴を0.2㎜精密ドリルで広げて、極細真鍮線を通して再現しました。
これは、名前もかなりマニアックで地味なところですが、ワンポイントでアクセントになります( ^^) _旦~~




艦橋背後部の鉄骨ガーターによる補強部分です。
歪まないように気を付けながら、階層を一段一段積み重ねました。

後部艦橋部分です。

艦尾甲板付近、応急舵を取り付け、甲板上に長官室天窓(開放状態)なども取り付けました。

甲板各所に新鮮な風を艦内に取り込むための通風筒を備えています。

良く見ると、「こんごう」の艦名があります。戦時中は軍艦色で塗りつぶしてありましたので、今回は、それに従って、塗装しました。

主砲射撃指揮所兼防空指揮所です。ファインモールド製の双眼鏡を取り付けて、伝声管は自作しました。
双眼鏡の他に、射撃指揮装置や、二式哨信儀(赤外線の敵味方識別装置)なども艦橋各所に取り付けています。

金剛は、昭和10年に横須賀鎮守府から佐世保鎮守府に移籍していますので、船体の塗装は、「佐世保工廠色」で塗装しています。
大戦中は、佐世保を中心にして整備工事が行われていて、現在、金剛の
慰霊碑も佐世保にあります。


日本海軍は、日米艦隊決戦のために、巡洋艦や水雷戦隊による夜戦を考えていて、この夜戦部隊の推進、支援のために金剛型を用いることを想定していました。そのためには、30ノットが必要で、金剛は、日本で高速戦艦へと改装されました。
夜戦をイメージして、黒布背景で撮影しました(*'▽')


模型全体に、つや消しによる保護コーティング塗装を行っています。
太平洋戦争で最も活躍したとされている『金剛』は、実は、一番の老齢艦でもありました。
第一次大戦時、金剛型は世界随一の巡洋戦艦だったので、北海でドイツ艦隊と激闘を交えていた英海軍が、金剛型4隻の借用を申し込んできたこともあったそうです。
一部連合国側では、『金剛』を日本海軍戦艦の最高殊勲艦としています。
金剛は、サマール島沖海戦後の昭和19年11月21日、台湾の基隆北方70カイリの地点で、米潜水艦シーライオンの雷撃により、魚雷4本の命中をうけて沈没、潜水艦に撃沈された唯一の戦艦となりました。
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